株主総会議事録の提出が必要な登記の依頼を受けた場合、株主リスト作成のためにその会社さんの株主構成をお伺いするのですが、たまに自己株式を保有している会社さんに遭遇します。
株主総会議事録は、発行済株式数や出席株主数等を記載すると思うのですが、自己株式を有している場合は、その記載が通常と異なってきます。
この箇所は、記載事項が法令で定められているわけではありませんが、おおよそ以下のような振合いで記載しておけば問題ありません。
発行済株式総数が1000株、株主は1名でうち自己株式が200株あるとします。
発行済株式総数
1000株(うち、自己株式200株)
議決権を有する総株主数
1名
議決権を有する株主の議決権の数
800株
出席株主数
1名
出席株主の議決権の数
800株
発行済株式総数のうち、自己株式が何株あるかを記載します。
自己株式には議決権はありませんので、議決権を有する株主数は1名となり、自己株式を除いた数を議決権の数として記載します。
なお、株主リストについてですが、自己株式については記載しません。
上の例で言えば、1名の株主の氏名や住所、株式数等を記載すれば大丈夫です。
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